第2章|髪はなぜ傷むのか?美容師が毛髪科学から徹底解説|キューティクル・CMC・18-MEA・ケラチンとは
2026/07/24
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「カラーをすると髪が傷む。」
美容室では当たり前のように言われています。
しかし、
「なぜ傷むのか?」
ここまで理解している方は意外と少ないかもしれません。
髪質改善カラーを理解するためには、まず髪の構造を知ることが非常に重要です。
なぜなら、美容師が行う薬剤施術はすべて、この髪の構造に対してアプローチしているからです。
私は年間350名以上の縮毛矯正を担当し、髪質改善カラーやトリートメントも数多く施術しています。
その中で感じるのは、「髪は傷んでいる」のではなく、髪のどの部分が、どのように傷んでいるのかを見極めることが、美しい髪づくりの第一歩だということです。
髪は「3層構造」でできています
髪の毛は一本のように見えますが、実際には複数の組織が重なってできています。
簡単に言えば、
キューティクル
↓
コルテックス
↓
メデュラ
という3つの層です。
その中でも美容師が最も重要視しているのが、
キューティクルとコルテックスです。
キューティクルとは?
髪の一番外側を覆っているのがキューティクルです。
よく魚のウロコに例えられますが、
実際には何枚もの薄い膜が重なり、
髪内部を守っています。
役割は非常にシンプルです。
「髪の中身を守ること」
これだけです。
キューティクルが整っている髪は、
光を均一に反射します。
だから
ツヤがある。
指通りが良い。
絡まりにくい。
この状態になります。
逆に、
カラー
縮毛矯正
紫外線
アイロン
摩擦
によってキューティクルが乱れると、
内部のタンパク質や水分が外へ流出しやすくなります。
つまり、
「パサつき」
「広がり」
「枝毛」
は、キューティクルが傷んだサインでもあります。
コルテックスとは?
キューティクルの内側にあるのが、
コルテックス
です。
ここには、
ケラチンタンパク質
水分
脂質
メラニン
など、
髪の質感を決める重要な成分が詰まっています。
髪の約80〜90%を占める部分でもあります。
例えば、
クセ毛も
直毛も
太い髪も
細い髪も
このコルテックスの構造によって決まります。
縮毛矯正は、このコルテックス内部の結合を一度コントロールし、再び整えることでクセを改善しています。
カラーも、このコルテックスへ染料を届ける施術です。
つまり美容師は、
毎日このコルテックスへ仕事をしていると言っても過言ではありません。
ケラチンとは?
コルテックスの主成分が
ケラチンタンパク質
です。
髪の約80%以上がケラチンで構成されています。
しかし一言でケラチンと言っても、
実際には数種類存在します。
分子量も違えば、
役割も違います。
だからサロントリートメントでも、
低分子ケラチン
高分子ケラチン
羽毛ケラチン
羊毛ケラチン
など、
複数を組み合わせて使用します。
KAMIKAI16・17でも、
このケラチンを適切に補給することで、
カラー中のダメージを最小限に抑える設計になっています。
CMC(細胞膜複合体)とは?
美容師が最も大切にしているもの。
それが
CMC(Cell Membrane Complex)
です。
あまり一般には知られていませんが、
私は髪質改善で最も重要な存在だと考えています。
CMCは、
髪の細胞同士をつなぐ
“接着剤”
のような役割をしています。
イメージとしては、
レンガ(ケラチン)の間にあるモルタルです。
このCMCがあるからこそ、
髪は
柔らかく
しなやかで
まとまりがあり、
水分も保持できます。
ところが、
カラー
縮毛矯正
紫外線
熱
によってCMCは少しずつ失われます。
すると、
水分保持力が低下し、
広がりやパサつきにつながります。
髪質改善カラーでは、
このCMC環境を守ることも重要なテーマです。
18-MEAとは?
髪表面には
18-MEA(18-メチルエイコサン酸)
という天然の脂質があります。
この成分は、
髪を疎水性(適度に水をはじく状態)に保ち、
摩擦や絡まりから守っています。
しかし、
カラーや縮毛矯正を繰り返すことで、
18-MEAは少しずつ失われます。
すると、
髪は
・引っ掛かる
・乾きにくい
・ツヤが出ない
・湿気を吸いやすい
状態になります。
だから最近の高品質トリートメントでは、
疑似18-MEAを補給し、
失われた脂質環境を整える設計が多く採用されています。
KAMIKAI18にも、
この考え方が取り入れられています。
カラーで髪内部では何が起きているのか?
カラー剤を塗布すると、
まずアルカリ剤がキューティクルを開きます。
その隙間から、
染料や過酸化水素がコルテックスへ入り込みます。
そして、
メラニン色素を分解しながら、
酸化染料が髪内部で発色します。
これがヘアカラーです。
しかし、
この時同時に
・ケラチン
・CMC
・脂質
・18-MEA
なども少しずつ失われています。
つまり、
カラーは
「染める施術」
であると同時に、
「ダメージが始まる施術」
でもあるのです。
私が髪質改善カラーで一番大切にしていること
髪質改善カラーとは、
「カラー剤を変えること」
ではありません。
髪の内部で今何が起きているのかを理解し、
そのダメージを最小限に抑えながら、
必要な補修を適切なタイミングで行うこと。
だから私は、
カラー前から髪を診断し、
前処理で内部環境を整え、
カラー中にはMETEO GLを組み合わせ、
カラー後にはKAMIKAI18 BUFFERで毛髪環境をリセットし、
最後にKAMIKAI02・03で補修を行います。
これらはすべて、「今日だけきれい」ではなく、半年後、一年後も美しい髪を育てるための設計です。
次章では、いよいよKAMIKAI01シャンプーから施術工程に入ります。
「なぜ最初のシャンプーが髪質改善カラーの仕上がりを左右するのか」を、配合成分まで掘り下げて解説します。
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