第6章|カラー後のダメージは施術後も続いている?KAMIKAI18 BUFFERが髪質改善カラーで重要な理由
2026/07/24
京都の美容室LOVEST kyoto>ブログ>田邊 翔伍のブログ>第6章|カラー後のダメージは施術後も続いている?KAMIKAI18 BUFFERが髪質改善カラーで重要な理由
ここまでの記事では、
・髪の構造
・カラーによるダメージ
・KAMIKAI01によるリセット
・KAMIKAI16・17によるインナーケア
・METEO GLの役割
について詳しく解説してきました。
そして今回は、私が髪質改善カラーの中でも非常に重要だと考えている工程。
KAMIKAI18 BUFFER
について詳しくお話しします。
実はカラーのダメージは、
カラー剤を流した瞬間に終わるわけではありません。
ここを理解しているかどうかで、
半年後、一年後の髪は大きく変わります。
「カラーが終わった=ダメージも終わった」ではありません
美容室でカラーをして、
シャンプーして、
乾かして、
綺麗になった。
ほとんどのお客様はそう思われます。
しかし実際の毛髪内部では、
施術が終わってからも
化学反応は完全には終わっていません。
毛髪内部には
アルカリ剤
過酸化水素
活性酸素
酸化染料
などが微量に残っています。
この残留物質が時間をかけて毛髪へ影響を与え続けます。
これを
残留ダメージ
と呼びます。
つまり、
今日のカラーのダメージが
来月のパサつきへ繋がることもあるのです。
だから私は
「最後の後処理」
をとても大切にしています。
残留アルカリとは?
カラー剤にはアルカリ剤が含まれています。
アルカリの役割は、
キューティクルを開き、
カラー剤を毛髪内部へ届けること。
カラーには欠かせない存在です。
しかし、
役目を終えたアルカリが
毛髪内部へ残り続けることは理想ではありません。
アルカリ状態が続くと、
キューティクルは閉じにくくなります。
すると、
内部のタンパク質
CMC
水分
脂質
などが流出しやすくなります。
その結果、
乾燥
パサつき
引っ掛かり
ツヤ低下
枝毛
へ繋がっていきます。
つまり、
アルカリは
必要な時だけ働き、
役目を終えたらできるだけ早く毛髪環境を整えることが重要なのです。
レブリン酸が毛髪環境を整える理由
KAMIKAI18の主成分の一つが
レブリン酸
です。
レブリン酸は有機酸の一種で、
カラー後にアルカリへ傾いた毛髪環境を整える役割があります。
ここで勘違いしてはいけないのは、
「酸だから中和する」
という単純な話ではありません。
毛髪は急激なpH変化を好みません。
大切なのは、
髪に負担をかけにくい形で弱酸性へ近づけること。
KAMIKAI18は、
毛髪環境を穏やかに整えながら、
キューティクルを引き締め、
補修成分が流出しにくい状態へ導いていきます。
だから私は、
この工程を
“髪をリセットする時間”
と考えています。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とは?
KAMIKAI18には
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)
という非常に珍しい成分が配合されています。
SODは、
体内にも存在する酵素の一つで、
活性酸素による酸化ストレスに関わる成分として知られています。
ヘアカラーでは、
過酸化水素を使用する過程で活性酸素が発生します。
活性酸素はカラーに必要な反応にも関わりますが、残り続けることで髪や頭皮へ酸化ストレスを与える一因になると考えられています。
SODは、こうした酸化ストレスへの配慮を目的とした処方の一つです。
もちろん、これだけですべての酸化反応を止められるわけではありません。
しかし、「カラー後の環境を整える」という考え方において、非常に興味深い成分だと私は考えています。
疑似18-MEAが髪のツヤを守る
カラーを繰り返した髪が
絡まる。
引っ掛かる。
ツヤが出ない。
その原因の一つが、
18-MEAの減少です。
18-MEAとは、
毛髪表面に存在する天然の脂質。
例えるなら、
新品のフライパンのような”滑りの良いコーティング”です。
カラーや縮毛矯正を繰り返すと、
この18-MEAは少しずつ失われます。
すると、
水分バランスが崩れ、
湿気を吸いやすくなり、
摩擦も増えてしまいます。
KAMIKAI18に配合されている
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
は、
18-MEAのような働きをサポートする脂質系成分です。
毛髪表面をなめらかに整え、
指通りやツヤ感の向上をサポートします。
アルギニン誘導体が髪のコンディションを整える
KAMIKAI18には、
アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl
という補修成分も配合されています。
アルギニンはアミノ酸の一種で、
毛髪との親和性が高い成分です。
ダメージ部分へ吸着しやすく、
カラー後のごわつきや静電気を抑えながら、
柔らかい質感へ導きます。
こうした細かな積み重ねが、
乾かしただけでまとまる髪につながっていきます。
なぜここまで後処理にこだわるのか
美容室では、
カラー剤やトリートメントばかりが注目されます。
しかし私は、
カラーが終わった後の数分間こそ、髪の未来を左右する時間だと考えています。
だからこそ、
KAMIKAI18で毛髪環境を整え、
その後にKAMIKAI02・03で補修成分を届けます。
この順番には理由があります。
どれだけ高級なトリートメントを使っても、
毛髪環境が整っていなければ、
その効果を十分に発揮できません。
髪質改善とは、
良い成分をたくさん付けることではありません。
髪がその成分を受け入れられる状態をつくること。
それこそが、美しい髪を育てるために最も重要だと私は考えています。
私が目指している髪質改善
私が目指しているのは、
美容室を出た瞬間だけ綺麗な髪ではありません。
一ヶ月後。
三ヶ月後。
半年後。
一年後。
その時も、
「髪が扱いやすくなった。」
「朝が楽になった。」
「カラーを繰り返しているのにツヤがある。」
そう感じていただける髪をつくることです。
だから私は、一つひとつの工程を省略しません。
KAMIKAI18は目立つ薬剤ではありません。
ですが、目立たない工程こそ、美髪を支える土台だと考えています。
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